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新春若手NPO対談 第1部

  • Posted by: admin
  • 2013年2月 7日 11:11

新春若手NPO対談 第1

日時:2013年1月8日  場所:じゅうろくプラザ

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  新春の18日、岐阜県の若手NPOの座談会を行いました。政権が交代し、先行きも不透明な、あまりにも混迷度が高い時代の中で、「これからの岐阜県はどうなってしまうんだろうか」とか、「そもそも、いまの世の中の何が問題で、それを我々は一体どうしたらよいのだろうか」ということを、地域で、活動を展開するみなさんにお話を伺いました。1部では、駒宮さん(特定非営利活動法人ぎふNPOセンター)より、話題提供がありました。

新春NPO対談 参加者(敬称略・参加決定順)

駒宮博男(NPO法人 ぎふNPOセンター)http://gifu-npocenter.org/
蒲勇介(
NPO法人 ORGANhttp://www.organ.jp/
神田浩史・榎本淳(
NPO法人 泉京・垂井)http://sento-tarui-blog.cocolog-nifty.com/
平野彰秀(
NPO法人 地域再生機構)http://chiikisaisei.org/
秋元祥治(
NPO法人 G-nethttp://www.gifist.net

 

<駒宮>

 衆院選の時に、岐阜県のすべての候補者にアンケートを出しました。中身は、格差社会をどう解決したらいいかということでした。 

 選挙が終わって、自民党の大勝に終わったわけですが、何でこういう状況になったのかというところで、 こういう状況が良い状況か悪い状況かは別として、腑に落ちないところが、私自身、いくつかありました。

 アンケート結果は、ホームページ(http://gifu-npocenter.org/senkyo2012.html)にのせてありますが、どうも、有権者の人たちは、政策のことに関しては意外と無頓着で、「なにかやってくれそうな人に投票した」という感覚。これはもしかしたら民主党が大勝したときも同じパターンだったのかもしれません。今月は岐阜県知事選もあるわけですが、そんな状況の中で、「これからの岐阜県はどうなってしまうんだろうか」とか、「そもそも、いまの世の中の問題が何で、それを我々は一体どうしたらよいのだろうか」ということを、みなさんの意見を聞いてみたいと思っています。 

 今日は中部大学の古澤さんにもお越し頂いておりますが、「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」とか、「持続可能」という言葉がすごく流行った時代もあるわけですね。でもそれが何なのか、ということもまったく統一がとれていない。あまりにも混迷度が高い時代の中で、若者が一体どう考えているのかということを聞いてみようというのが、今日の趣旨です。

 みなさんにご意見をお聞きする前に、私が考えていることがお手元のレジュメにあるので、それを一気にお話ししてから、みなさんの意見をちょうだいできたらいいなと思います。


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  まず根底にあるのは、グローバルマネーが完全に暴走してしまっていることだと思うのですが、これは、誰もコントロールできないところに最大の問題があると思います。

 一昔前までは、企業が儲かると国が儲かるしくみだった。企業をどんどん支援することで国が豊かになり、当然国民も豊かになったんだけど、それも終わりだということです。「企業残って国家が滅んでしまう」ような状況になっているのではないかということがひとつです。

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 さらにそれと派生して、ぎふNPOセンターは「パーソナル・サポート・センター」という大変な事業をやっていますが、いわゆる弱者がものすごい勢いで増えていると。

こういう言葉は私は大嫌いなのですが、「勝ち組」と「負け組」が完全に分離されて、いったん「負け組」に入ると、なかなか「勝ち組」にいくことはできないという大変な社会になってきている。

 しかも、一昔前までは、経営者対労働者という構図があって、労働者はそれなりに組織化されていて、何か意見を言うこともできたのだけど、前世紀の終わりから「派遣法」がどんどん盛んになって、その結果、弱者の声を束ねる人間がだれもいない。弱者がどんどん内にこもっていってしまっているのが現実で、そこらあたりのことが、政策決定者に明確に伝わっていないんじゃないかなと。

  「国家の弱体と裏腹の国家の暴走」と書いてありますが、国家は「何かやらなければいけない」という使命感を、必要以上の使命感をもって動いているのではないかなと私個人的には思います。むしろ、これは少し前にイギリスの選挙で、「国家が出来ることは限られています。みなさんでやりましょう」といったら、それが受けたというような話があったんだけど、これが正直な現実ではないかなという風に思っています。

 国家は国家で、「このどうしようもない状況を何とかしなきゃいかん」という、過剰な使命感をもっていうところに、ものすごい危険性があるという風に思います。

あとは、長らくつづいてしまった中央集権で、地域は長らく思考停止状態にあるのかなという気もしています。 

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   次に、「これからどうするか?」というところですが、ガバナンスの問題が非常に大きいと思っています。国家が相対的にも機能低下していますから、その次に道州制がでてくるのか、あるいはそのときに県はどうするのか。県のレゾンデートル(存在意義)とは、そもそもなんなのか。市町村はどうするのか。ということですね。

 もう少しミクロに見てくると、日本みたいな風土のところで、自治は本当に可能なのかどうか。「補完性の原則」というのは成り立つのだろうかというところですね。

  日本よりもちょっと血の気の多い欧州は独立の気運なんかもすごく見られるわけですね。これから数年以内に、スコットランドも独立の住民投票をするという話もある。

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 (今の社会をとりまく状況が)あまりにも視界不明瞭なので、どうしたらいいのかと。私の直感から考えると、結局、モラルの問題ではないかなと考えています。教育が堕落している、教育についての問題を言う人もいるんだけれども、ほとんどの人が「エリート教育がない」ということは言ってないんですよね。 

 数年前に出てきたホリエモンみたいな人間がいるけれども、自分の能力を自分のために使ったら、儲かるに決まっているわけですよ。そういう世の中が本当にいいのかなと思うのがひとつですね。

 もう一つは、「能力と権力のバランス」があって、能力以上の過剰な権力を握っている人が出てくると、これは「社会悪」であろうと思います。

 こういうコトを言うと差し障りがあるかも知れませんが、霞ヶ関の人たちは、この現象なんじゃないかなと思ってまして、「どんなに優秀な人がやっても、出来ないことは出来ない」という風に考えた方がいいのかなと思います。さらに、最後のページは私の個人的な経験の中での感覚なのですが、やはり、根源的なところまでさかのぼらないと、問題は解決できないかもしれないという風に思ってまして。そのうちの重要なことのひとつは「身体性」じゃないかと思っています。

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 私とか、平野くんもそうかもしれないけど、自分の住んでいるところで米をつくっているわけですよ。そうすると、当たり前のように、言葉を使わずにも分かるのが、自分の身体が、すぐそこの土とか、上から流れてくる水とかで出来ていて、そういうものが、自分の身体を通り過ぎていく。長くて1年、大抵半年くらいで流れちゃうわけです。だから、肉体っていうものあるいは近代のつくりあげた個人というものの感覚が、本質からずれているのではないかなという感覚があります。 

 こういう感覚を、お国の政策決定者の方がどれだけ持っているかというと、ほとんど持っていないんじゃないかなと思っていまして、そこから派生する問題が色々あるんじゃないかなと思っています。

 あとは、最近流行った、ブータンなんかで言われていることですけれども、やはりこれから「関係性の時代」に入っていく。これは、濃い話をすれば、自然科学が何で出来ているかというと、還元主義で出来ているわけですね。還元主義の完全に対極にあるのが関係性で、理屈っぽく言えば、華厳教のなかでは、関係性の中でしか、個は存在しないといっているわけですね。そういうベースも含めて、チベット仏教の国であるブータンは、「人と人、人と自然あるいは、世代と世代の良好な関係と幸福を定義する」と、定義しているわけですね。これは非常に重要なポイントになると思っています。

 ここらへんのことは、今までにも何回もお話ししているので、そういう考え方もあるのかなと、みなさん思ってらっしゃるかもしれませんが、表面上の問題はさることながら、やはり根っこの部分まで全部繋がっている色々な問題があります。 

 今回の会では、これから若い人たちがどういう風に考えて、どうしていこうとしているのかということをお聞きしたいと思っています。


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新春若手NPO対談 2013年1月8日 於:じゅうろくプラザ
主催:特定非営利活動法人 ぎふNPOセンター

「新春若手NPO対談第1部」
http://gifu-npocenter.org/2013/02/1.html

「新春若手NPO対談第2部(2−1)」
http://gifu-npocenter.org/2013/02/post-30.html

「新春若手NPO対談第2部(2−2)」
http://gifu-npocenter.org/2013/02/2.html

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